20日め の るー。

ヘイヘイチキレ終わったぜ！
ただし日記絵を除く。

というわけで更新される前に２０日目のるーの振り返りー。

まずは日記。

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揺れる

響く

暖かく優しげな音

強く、力を持つ音

――　目覚めなさい、刻まれしものよ　――

――　光の欠片を宿せしものよ　――

――　地上に潜んだ、闇の獣を打ち払うために　――

――　闇の鎖を解き放ち、世界に光を絶やさぬために　――

――　その身に宿す、新たなる天の力を　――

目覚めれば、いつものテント。

瞬きを繰り返すが、そこに不思議な声の主の姿はない。



「夢………だぉ？」



ぼうっと呟きながら首を傾げたのに合わせ、隣で眠っていた丸い獣耳を持つ大柄な娘が、うっすらと瞳を開いた。



「――ンだ…？　寝惚けてんのか、るー…？」



寝起きで若干乱れた髪を鬱陶しそうに後ろへとやりながら、怪訝そうに問いかけるその瞳と寝転んだまま向かい合うように、大きな碧色が瞬く。次いで、ゆるゆると伸ばされる小さな手が、目の前の頬へと重ねられた。



「…………るー？　だいじょー……いでででででっ！？」



「……痛くないだお。じゃあきっと夢だお！！」



「ヒトの頬引っ張ってりゃお前は痛くねーに決まってんだろーがっ、バカやろっ！？」



「シリア、齧っちゃ痛いだおーーーーっ！」






いつもと変わらぬ日常。



それを、ほんの少しだけ揺り動かす。



そのきっかけが、ゆっくり、ゆっくり、島へと迫っていた。







『急がなきゃ……早く………！！』